トップページ > 岩田の爆走日記『ちょっと!あのねぇ』
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◆ 会社とは 平成19年1月19日(金)
埼玉工場や野木工場から運ばれてくる商品を仕分けするパート従業員は、「汚いですよ。制服というか作業着というか、そういうのは『いつ洗ってるの?』っていう感じです」と、不衛生な商品管理の実態を訴えた。 パート従業員は「自分の口に入らないから、別にいいや的なことを見てると、お金は出して買いたくないし、二度と買いたくない」と話した。 (2007.1.17 FNNより) 不二家を巡る一連の報道のなかで、特に違和感を持った「パート従業員」の証言です。 何か企業がらみの問題が起こると「会社が悪い」という声が必ず起こります。 一般に使う「会社」という言葉は、いったい何をさしているのでしょうか? 振り返ってみれば、経営者をさす場合、上司をさす場合、組織全体をさす場合、いろいろあると思います。ただ、それを便宜上「会社」という言葉で引っくるめていることに気づきます。 で、私は言いたい。パート従業員さん、あなたも会社を構成している一員ですよと。 こんなときにうちの会社の話をすると誤解を招くかも知れませんが、私たちのような小さな会社にも「H(ヒヤリ)・H(ハット)・K(気がかり)報告書」というものがあります。 正社員・パート・学生アルバイトが、日々の仕事で感じたこと、仕事上の失敗や改善箇所、仕事に対する思いなどをそれに記入します。そして一通り回覧された後、当日のうちに私がすべて読んでコメントを書きます。 その報告書が提出されなければ問題がない、ということではありません。その反対です。提出がなければ、むしろ何の問題意識もなく仕事をしていると判断されても仕方がないのです。 「安全・安心」「お客様第一」。 この当たり前のことがなかなか出来ないのは、すなわち「言うは易く行うは難し」ということです。言い換えれば、それを貫徹するには互いにゆるみのない厳しさが必要です。ナアナアの関係では守れません。私たちは、いつも責任とプライドを持って仕事に取り組んでいます。 人に注意するのもイヤだけど、自分が注意されるのもイヤだ-。 自分が所属する会社に誇りが持てない-。 そういう人は、残念ながらこのアイ・エム・ビー株式会社で働くことは出来ません。 |
◆ 納豆ブーム 平成19年1月17日(水)
納豆が飛ぶように売れています。 納豆に関して複数の方からご質問がありました。 まず結論。納豆は健康によい食品です。うちの娘も好んで食べます。残念ながらこのところ、買えなくて困っていますが…。 ご質問のなかにもありましたが、最近は納豆に含まれているナットウキナーゼが血栓を溶かすということも人気の理由のようです。 これ、私には真偽が分かりません。またみなさんに混乱の材料を提供することになりますが、なぜ私が「分からない」と言うのか聞いて(読んで)ください。 A.「ナットウキナーゼが血栓を溶かす」という事実が、シャーレ上で人工血栓を用いて確認されました(倉敷芸術科学大学 須見洋行教授)。その実験では医薬品として承認されている血栓溶解酵素「ウロキナーゼ」よりも活性が強かったとのことです。 B.「ナットウキナーゼを含む納豆菌培養抽出物を動物に食べさせたところ、実際に血栓がなくなった」ということです。 C.ゆえに「納豆にはナットウキナーゼが含まれていて血栓予防によい」とマスコミは報じているわけです。 一見、すっきりした三段論法のように感じますが、言葉のロジック、いやマジックが多分に含まれています。 まずAから。 この実験は、生体外(in vitro)です。ナットウキナーゼにしろウロキナーゼにしろ、酵素というのは、アミノ酸がたくさん連なった「たんぱく質」です。体内に吸収される時は、その逆でアミノ酸やペプチド(アミノ酸が数個つながったもの)の単位となります。ナットウキナーゼは分子量が約2万ということですから、腸からそのまま吸収されることはほとんどないでしょう。 ただ、まったくないとも言い切れないのです。人間の腸から物が吸収される原理は、パチンコの玉と穴のような関係ではなく、いくぶん柔軟性があり、実際に経口投与のナットウキナーゼが腸管から吸収されたという研究結果もあるようです(岩田 未確認)。 しかし、注射薬として用いられる医薬品のウロキナーゼとの比較はまったくナンセンスです。 つぎにB。 「納豆菌培養抽出物」にはナットウキナーゼもでしょうけれど、その他の物質も混在しています。 したがってCの結論を導くためには、精製されたナットウキナーゼを経口投与し、それが血液中に検出され、そのうえで血栓が溶解されたという現象がつながらなければなりません。しかし、まだこれでもナットウキナーゼが体内にできた血栓を直接的に溶解したという証明にはなりません。しかも納豆として摂取した場合には「ナットウキナーゼが、胃液などによって分解されていないこと」という条件も入ってくるのでかなり厳しい…。 「納豆→ナットウキナーゼ→血栓予防」と暗示させるマスコミの表現方法はなかなかのものですが、少なくとも私のレベルでは、否定はできないけれど肯定もできないというところです。 まあ、グチャグチャと掻き混ぜるのは納豆を食べるときぐらいにして、納豆は古来から食べられてきた醗酵食品であり、安全性も高く、健康に良いことは言うまでもありません。あまり大仰に構えず、普通に食べるのが一番でしょう。 ブームに乗って物が売れること自体は、何も悪いことではありません。うらやましいぐらいです。しかし大きな期待をかけられ、その後、簡単に見限られるという例はこれまでにもたくさんあります。 そうならないためにも、マスコミや販売者は、大袈裟に人心を煽らないことが大切だと思います。勝手に評価を上げ下げされる物が可愛そうです。 ※納豆菌が産生するビタミンKは、骨粗鬆症予防などに役立つと言われる一方で、血液を凝固させる因子でもあります。このことはビタミンKが血栓をつくる原因になる、という意味ではありませんが、血液を固まりにくくする薬(ワーファリンなど)の働きを弱めることが知られています。ですから、こういった薬を飲まれている方は、納豆を避ける必要があります。 |
◆ 楽しいお酒に『酔いざめセブン』 平成19年1月15日(月)
新年が明けてもう15日になりました。 最近では、あまり聞かなくなりましたが今日、1月15日は『小正月』。昔は小正月に元服の儀を行っていたことから、のちにこの日は『成人の日』と制定されました。 ところが、ハッピーマンデー制度の導入によって2000年からは「1月の第2月曜日」と変更になったのはご存じの通りです。つまり1月8日から14日までの月曜日ですから、本来の15日が成人の日になることはもうありません。少し残念…。 前置きが長くなりましたが、今時分はちょうど新年会などのパーティーが、たくさん催されています。2月,3月には卒業のシーズンも迎えます。 ともかく、そこで気をつけていただきたいのは飲酒・酒気帯び運転です。たとえ、酔いがさめてアルコール臭が消えていても頭がズキズキしていたり、不快感があれば判断力が鈍っていますので運転は禁物。近頃はアルコールセンサーが売れているようですが、そもそもそんなセンサーでチェックしなければならないような状態で運転しようというのが間違いのもとです。 昨年は、特に飲酒運転による悲惨な事故がクローズアップされました。 当社には、お酒をたしなまれる方に好評の『酔いざめセブン※』という製品があります。でも、私たちはここしばらく敢えてその広告宣伝を控えてきました。 『酔いざめセブン』は、お酒好きの方にふさわしい栄養の補給を考え、お酒の場が楽しくなることを願って開発したものです。けっして飲酒運転を助長するためではありませんし、また、取り締まりが厳しくなってきたことに乗じて「機を見るに敏」という商売をしたくないからです。このことについては、日頃から当社社長の片山が、社員に対して「貧しても鈍するな!」と教育している点に相通じます。 お客様に物を買っていただく立場の者が何をえらそうな、釈迦に説法、と思われるかも知れません。しかし『酔いざめセブン』がお客様から注目を浴びてきたこともあり、杞憂のこととは承知しながらも私たちの意図をご説明致しました。 なにとぞご賢察のうえ、『酔いざめセブン』をご愛顧くださいますようお願い申し上げます。 ※『酔いざめセブン』は当社の登録商標(第4827625号)です。配合特許出願済。 |
◆ ひそかな楽しみ 平成19年1月13日(土)
「黒いダイヤモンド」とかつて呼ばれたオオクワガタムシ。 実は、研究の一環でオオクワガタの幼虫を飼育しています。 クワガタはきのこの菌糸が繁殖した朽ち木に卵を産みつけ、卵から孵った幼虫はきのこが分解した木質部分を食べて生長します。 …となれば、きのこ屋の出番です。 実は私、「クワガタムシの幼虫飼育用キノコ菌床」というのを発明して特許を持っているんです。意外でしょ?あまり役には立っていませんが。 |
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最近はこちらのほうも外国産に押され気味ですが、日本のカブトムシやオオクワガタは、どことなく愛嬌があって可愛いですよ。 幼虫がほしい方、いらっしゃいますか?少しならお分けできます。 |
◆ 食品の安全性 平成19年1月12日(金)
相変わらず、食品の安全性が疑われるような問題が起きていますね。 ひとつは大きく報道されていますのでみなさんご存じの不二家の件。 期限切れの牛乳使用にはじまり、賞味期限を偽装していたプリンやアップルパイを出荷していたりと次々に問題が発覚しています。私も不二家のメロディーチョコやミルキーのファンであるだけに残念です。でも、甘いお菓子は好きですが、管理が甘いのはいただけません。店頭に立って愛想を振りまいているペコちゃん人形がなんだか可愛そう…。 最近は、「~の裏側」「~のカラクリ」といった類の本がよく売れていますが、公表(あるいは発覚)したかしていないかの違いだけで、雪印食品や不二家のような杜撰な話はよく耳にしますし、私自身、自分の目で見てビックリしたこともあります。 もう一件は、「高麗人参(コウライ ニンジン)」。韓国の代表的な健康素材ですね。 独立行政法人 国民生活センターが分析調査したところ、高麗人参を使用した健康食品や医薬品で、成分に大きなばらつきがあり、なかには有用成分がまったく入っていないものもあったということです。 しかしこのほかに、実はもっと重要な問題があります。調査を行った高麗人参食品18銘柄のうち、4銘柄から日本では使用自体が禁止されている農薬や殺虫剤が検出されたということなのです。むしろこちらのほうが重大なはずです。 ※国民生活センター http://www.kokusen.go.jp/pdf/n-20070110_1g.pdf 私が不思議に思ったのは、各新聞におけるこの問題の取り上げ方です。 朝日新聞【高麗人参商品、成分量にばらつき 国民生活センター調べ】 毎日新聞【高麗人参:有効成分量にばらつき】 読売新聞【高麗ニンジン食品に残留農薬、4銘柄で基準値上回る】 見出しの通り、朝日と毎日は成分のばらつきについて報じているだけで、農薬には触れていません。一方、読売は農薬に重点を置いた書き方をしています。たしかに国民生活センターのHPを探せば農薬のことも分かりますが、一般の人はそこまでチェックしないでしょう。 禁止農薬が検出されたことについて、報道しない理由はあるのでしょうか? 私が自分の新聞の好みや、高麗人参を卑しめるために物を言っているのではないということは、ご理解ください。高麗人参も良い素材だと思っています。不二家の問題でペコちゃんが謝る必要がないのと同様、高麗人参に罪はありません。 何よりそれに関係する人、企業、国、そしてそれを報じるマスコミの姿勢に問題があると思います。 |
◆ 品質世界一を目指して 平成19年1月11日(木)
昨日、福岡県知的所有権センターに行ってきました。 当社にはいろいろな特許技術があります。それを世間に広めていかないと単なる宝の持ち腐れということになりかねません。多くの方に当社の技術を知ってもらいたい、そう願って足を運びました。 たとえばアガリクス。 アガリクスがあれに効く、これに効くという話は、ここでは置いておきましょう。 ドラッグストアーや通信販売でも、たくさんのアガリクス製品が販売されています。それらの製品に用いられている加工前のアガリクスを並べて、カドミウム,ヒ素,鉛,総水銀など、土から吸収される重金属含量を調べて見れば分かります。なぜ私に絶対の自信があるのか。これまでいろいろな産地のアガリクスを分析しましたが、当社のアガリクスに優る品質のものはひとつとしてありませんでした。 その理由を簡単に言えば『栽培方法・培地の素材・管理』の違いです。 現在、食の安全が重視され、農産物の分野でも「トレーサビリティー」という言葉がよく使われています。つまり栽培履歴がきちっとしているか、ということです。 当社のアガリクス製品を今日、あなたにお送りしたとします。その製品の原料アガリクスは何年何月に栽培が開始され、何年何月に収穫されたものなのか、栽培に用いられた培地や収穫されたアガリクスの各分析値、安全性データはどうだったのかなど、あらゆる情報が記録されています。もちろんそれに合格したものでなければ出荷していません。 高品質のきのこを、そして最高の製品をつくるためにアイ・エム・ビーの社員一同、仕事をする者としてのプライドをかけて取り組んでいます。 実際のところ、当社製品の製造コストはこの業界にあって、信じられないほど高く、経営的な観点からは、いったい何のために会社を続けているのかと問われることもしょっちゅうです。 でも私たちは、あなたの健康を願ってこれからも精一杯の愛情をそそぎながら大切にきのこを育て、良い製品をつくっていきます。いつか、その真価を問われる日がくることを信じて…。 |
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