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新春を寿ぎ謹んで新年のお慶びを申し上げます
令和七年 2025年の幕開けに際し、みなさまにおかれましてはお健やかに新しい年をお迎えのこととお慶び申し上げます。
まずは年が明けたことを感謝しつつ、本当に新年が佳き年になるかどうかは私たちの志によるものです。歳月が流れるのは自然(じねん)であり、それをいかなる歳月にするかは生きる者の意志です。ただ生きるのか、よく生きるのかはそこで決まる、そう心がけて社員一同、精魂を込めて商品づくりにサービス向上にと力を尽くしてきた弊社は今年で創業三十周年を迎えます。
これもひとえにお客様に支えられてこその三十年です。
産声を上げた1995年。バブル経済崩壊後の我が国は、大企業の倒産や金融機関の破綻が相次ぎ、阪神淡路大震災という未曾有の災害が発生しました。他方、現代では欠くことのできないインターネットの商用利用が可能となった年であり、ウインドウズ95の発売とともに世界的なECサイト、検索サイトが勃興した年でもありました。
半ば当然のようにIT関連企業がつぎつぎと立ち上がり、華やかな業界がメディアで映し出されているなか、私たちはその陰に隠れた「土」になる道を選びました。人手と繊細な栽培技術が必要で、かつ人々に健康と幸福感をもたらす薬用きのこを作ろうという事業の出発です。
創業時のことに思いを馳せながら拝む初日の出。
雲とも霧ともつかない曖昧な灰色が地平線を漂い、億兆ひとつひとつの水滴がほのかに輝きはじめます。そして、この輝きが、やがては世に光をもたらしはじめるということを悟ります。水滴に込められているものは人々の祈り、感謝、夢、希望・・・。
私たち人間の営みというものはこの黎明のようなものでありましょう。
満を持して姿を現した太陽に向き合って思います。まぶしさについ目を背けながらも、私たちは前を向いて歩こう、頭を上げて胸を張り、目をしっかり見開いて、と。
今年の干支は乙巳(きのと・み)です。
乙は「軋(きしむ)」を意味し、困難があって紆余曲折しながらも伸長していく様子を表しています。また、巳とは「蛇(へび)」の事ですが、この漢字の語源は胎児を模したものであると伝えられています。すなわち母親が子供をお腹の中で包み込むようにしているさまを表した漢字であり、「包む」と同じ語源を持つものです。そこから転じて巳年は「新しい誕生を育む年」と言われています。また、へびの意味するところは「辛抱強さ」や「恩には恩をもって報いる」につながっています。
弊社はこの乙巳にならい、困難があっても辛抱強く新しい物事の創造を推進するとともに、みなさまに支えられている今を大切にしながら、そのご恩に報いることができますよう精一杯の努力を続ける所存です。
私どもの至らない点は厳しくご叱正を賜り、みなさまのより一層のご愛顧を幾重にもお願い申し上げます。
末筆ながら、みなさまのご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げ、新年のご挨拶に代えさせていただきます。
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福岡県朝倉地方から拝する日の出
令和七年 元旦
アイ・エム・ビー株式会社
代表取締役社長 岩田眞人